2008年8月1日

トリフルオロエタノールの価格修正について

 東ソー・エフテック株式会社(本社:山口県 周南市、代表取締役社長 福田三壽)は、主力製品である2,2,2-トリフルオロエタノール(TFEA)価格修正を行なうことを決定しました。2008年9月1日出荷分より現行価格に対し300円/Kgを下限とする値上げを実施します。
 当社はTFEAの世界最大メーカーですが、世界的な原油及び資源高騰の影響により主原料となるフッ酸をはじめとする原燃料コストは大幅に上昇しております。自助努力も限界となったことから、これらのコスト上昇を製品に転嫁する事で安定供給を確保する事としました。
 なお、その他のフッ素製品に関しても個々により違いはあるものの原材料費高沸の影響は出ており、順次価格修正を行っていく予定です。


化学工業日報
2002年9月2日

「東ソー・エフテック」に
エフテックが社名変更

 東ソーの全額出資子会社、エフテック(本社・東京都中央区京橋三丁目2−4、資本金四億円、宮之原勲社長)が、10月1日付で社名を「東ソー・エフテック」に変更する。昨年11月に、太平洋セメントとの合弁を解消、東ソーの100%出資となったのにともない、グループの一員であることを鮮明にする。エフテックは今後、東ソー・ファインケムなどグループのファインケミカル各社とさらに連携を密にし、医薬向けや電子材料を核とした有機中間体事業を強化していく。
 エフテックは、東ソーと太平洋セメントが1975年に折半出資で設立した有機化合物メーカー。麻酔薬や農薬原料として使われているトリフルオロエタノールの最大手で、世界で60%余りのシェアを有している。東ソー・南陽事業所、(山口県)に隣接して工場を保有しており、昨年度は約23億円の売上高を確保している。
 昨年、東ソー100%子会社に移行した後も、フッ素に特化した開発型企業としての戦略をより明確にしており、半導体用高純度エッチングガスなどの機能性化学品事業、医薬向けなど有機中間体事業を拡大している。
 同社ではこれを機に、東ソーグループの一員であることを鮮明にし、有機金属と低温反応技術を有する東ソー・ファインケム、臭素化技術を得意とする東ソー有機化学などグループ企業との連携をさらに強め、受託合成など有機中間体事業で、強固な基盤をつくっていく考え。


化学工業日報
2002年8月6日

医農薬原料など受託合成事業を強化
〜フッ素化技術ベースに南陽で能力倍増〜

 東ソーの100%子会社、エフテックが受託合成事業を強化する。独自のフッ素化技術や豊富な実績を持つビルディングブロック類の受注生産をベースに、医農薬原料・中間体や電子材料を中心に、市場開拓に本格的に取り組んでいるもの。これにともない、南陽工場(山口県)では、フッ素ガス関連のマルチプラントと有機合成設備の増強に着手しており、月内に完成する予定。工事完了後の受託能力は、約二倍に拡大されることから、同事業の売上高ウエート40%を目指し、幅広いユーザーからの依頼案件に応える体制づくりを進めていく。

 エフテックは、東ソーグループにおけるフッ素化学のスペシャリスト。とくに、麻酔薬や農薬原料として用いられているトリフルオロエタノールで、世界シェアー60%を有する企業として知られている。
 得意のフッ素化では、6種類を揃えているフッ素化剤で、位置選択的な親電子的フッ素化やフッ素ガスを使用しコストメリットを前面に引き出したフッ素化など多彩なメニューを誇っている。これに加え、トリフルオロエタノールと各種の酸とのエステル類、パーフルオロアルキル/パーフルオロアルキレン基を有するアルカン、アルケン、アルコール、カルポン酸といったビルディングブロック類でも豊富な受注実績を持っている。
 エフテックでは、これらの技術をベースに関連業界からの受託拡大に力を注いでいるが、南陽工場では、新たにフッ素ガス関連の受託を対象にした開発マルチプラントと同ガス以外の受託案件の広がりを目的とした有機合成設備の増設に着手しており、今月中にも完成する見通し。
 同社では、これ以外の反応メニューや製品引き合いについても、GMP設備を有する他の東ソーグループ企業の協力が得られることから、多様なソリユーションの提供が可能としており、現状30%程度にある受託生産事業の売上商構成比を、早期に40%まで引き上げることを層指し、全社挙げての体制づくりを進めていく方針。


化学工業日報
2001年11月28日

フッ素系中間体のエフテック
東ソーが完全子会社化

 東ソーは27日、太平洋セメントが50%出資しているエフテック(本社・東京都中央区、宮之原勲社長、資本金四億円)の株式を買収、11月30日付で東ソーの100%子会社にすると発表した。エフテックはフッ素に特化した開発型企業で、麻酔薬原料、半導体用エッチングガスなどの機能性化学品事業、医薬向けなど有機中間体事業を拡大している。東ソーは有機化学品事業の強化策を打ち出しており、昨年6月の東ソー・ファインケムの100%子会社化と並んで有機中間体の事業基盤固めを行う。
 東ソーはスペシャリティ事業の一つである有機中間体事業の強化育成を図っている。医薬、農薬、香料、電子材料向けなど多岐にわたる用途に対応できる技術力に裏打ちされた事業体制の構築を目指している。その一環として、フッ素化技術で蓄積があり、事業拡大しているエフテックを100%子会社にすることで、東ソーの持つ有機化学、臭素化技術と、東ソー・ファインケムが持つ低温反応技術を組み合わせ、シナジーを発揮することで東ソーグループの有機中間体の基盤を構築する。
 エフテックの売上高は約23億円、従業員数約70名。


化学工業日報
2000年8月24日

海外市場開拓に力、含フッ素メタクリレート
〜エフテック 光学・塗料用サンプル拡大〜

 東ソーと太平洋セメントとの共同出資会社、エフテック(本社・東京都中央区、資本金四億円、宮之原勲社長)は、含フッ素メタクリレート「フルオレスタ−」(商品名)の海外市場開拓に力を注ぐ。 同製品は、昨年から大幅にプロセスを簡略化した新製法を開発したのを機に拡販に取り組んでいるもので、光学材料向けのほか、エマルジョン塗料への応用などを期待しているが、サンプルの引き合いなどが順調に増えてきたことから、これに積極的に応え、国内向けと両輪で大型商品への育成を急ぐ。
 同社の含フッ素メタクリレート(メタクリル酸トリフルオロエチルエステルモノマー)は、これまで他社が製品として取り出すために、クロロトリフルオロエタンからトリフルオロエタノールを製造し、そして同製品としていたもの。これをエフテックは、トリフルオロエタノールを介さず作ることに成功し、大幅なコストダウンにつなげた。
 また同社では、さらに生産設備の改良を重ねることなどによって、価格も年間百トン規模の生産が前提ながら、昨年末までに1キログラム二千円以下に引き下げることに成功している。
 フルオレスターは、光学特性、酸素透過性などに優れ、光ファイバーやコンタクトレンズ、フォトレジスト、トナーなどへの応用のほか、比較的フッ素含有量が少ない特性を生かし、コーポリマーとして相溶性の良いフッ素系塗料や適度に撥水・撥油、防汚性を持たせたコーティング剤への展開などが有望という。エフテックでは、昨年の販売開始以来、まず国内を中心とし、市場開拓に力を注いできたが、ここにきて海外からのサンプルの引き合いも順調に増えており、年内には数十社に及ぶと期待されている。同社では、同製品の大きなボテンシャリティーから、国内との両輪体制で応用領域の拡大に取り組んでいきたいとしており、東ソーなど親会社の販売力なども活用しながら、さらに売り込みに拍車をかけていく方針。


化学工業日報
2000年7月4日

エフテック、受託合成事業を強化
〜フッ素系誘導品軸に、反応釜大型化など 設備投資を積極化〜

 エフテック(本社・東京都中央区、宮之原勲社長、資本金四億円)は、有機中間体を中心とした受託合成事業を強化する。南陽工場(山口県)に保有する開発製品用の多目的プラントを利用し、新たなフッ素系誘導品の実用化などに取り組んでいるもので、今年度も反応釜の大型化、ボトルネック解消などを実施、約50%の能力アップを図るはか、来年度にもさらに一系列の多目的プラント新設を検討する予定。同社は、麻酔薬や医農薬原料として使われているトリフルオロエタノールの最大手だが、これに続く新たな柱として経営資源を投入し、主力事業に育てていく。

プラント新設も検討

 エフテックは、東ソーと太平洋セメントが1975年に折半出資で設立したフッ素系有機化合物メーカー。昨年は、光学材料などとして期待されている含フッ素アクリル系モノマー、トリフルオロエチルメタクリレートを低コストで供給できる量産技術を確立、本格市場開拓に乗り出し、先ごろハロン1301の代替消火剤として期待されるヨウ化トリフルオロメタン(CF3I)で、わが国で初めて事業化の検討に入るなど、事業多角化に取り組んでいる。
 ただ、これに先駆け売り上げを伸はしているのは、フッ素系誘導晶などを軸にした受託合成事業。南陽工場内に一昨年までに多目的プラントを完成、昨年も同プラントに小型の反応器を追加増設してニーズに応えているが、すでにフル稼働で対応しているのが現状という。
 このため今年度は、反応釜の大型化や設備自動化、ボトルネック解消などによって、50%の供給体制拡大を進めることにしているが、来年度にも、さらに一系列のプラント建設の検討を始めており、トリフルオロエタノールに続く事業として経営資源を積極的に投入していく考え。


化学工業日報
2000年6月21日

ハロン代替の高性能消火剤、CF3I国内初の事業化
〜エフテック量産技術を確立〜

 東ソーと太平洋セメントの共同出資会社、エフテック(本社・東京都中央区、宮之原勲社長、資本金四億円)が、わが国で初めて、ハロン1301の代替消火剤として期待されるヨウ化トリフルオロメタン(CF3I)の工業生産技術を確立、本格事業化の検討に入った。ハイブリッド触媒下で、HF23とヨウ素を直接反応させ技術を、世界に先駆け開発したもの。今春、南陽工場にパイロットプラントを完成、サンプル出荷を始めたが、エンジニアリングデータを今年いっぱい集積したうえで、来年度後半にも年30−50トン規模の本プラント建設に移行したい考え。

来年度内にも本格設備

 ハロン1301は、理想的な消火剤として広く用いられていたが、特定フロン全廃によって、現在は消化在庫のみが一部で使われているに過ぎず、特性の近い代替品開発が強く望まれていた。CF3Iは、オゾンを破壊せず、きわめてハロン1301に近い性能を持っていたが、原料に毒性が大きく高価なトリフルオロ酢酸を原料とした金属塩、あるいはその銀塩とヨウ素を反応させる複雑なプロセスを通るため、米国で一部の特殊化学品メーカーが製造しているだけといわれている。
 エフテックは、麻酔薬や医農薬原料として使われているトリフルオロエタノールの最大手で、世界で60%余りのシェアを有しているが、今回、活性炭に金属触媒を担持させた特殊触媒を利用し、固定床流動式連続方式でHFC23とヨウ素を直接反応させる新製造技術を世界で初めて開発し、ベンチプラントを経て今春、南陽工場にパイロットプラントを建設、完成させたもの。
 CF3Iは、人体に高濃度に取り込めは、動悸促進などの症状が表れるという指摘も一部でみられるものの、飛行機のエンジンルームや工場内の反応装置など無人環境において高性能な消火剤は、根強く実用化が望まれている。
 エフテックでは今年度いっぱい、エンジニアリングデータを集積し、試験研究用の少量サンプルなどに応えていくほか、本プラントプロセス設計を終えたい意向で、早ければ来年度後半にも年間30−50トンの量産プラントに着工、同年度中の操業に入りたい考え。


化学工業日報
1999年12月22日

含フッ素メタクリレート、世界市場展開を本格化
〜設備改良で半値に 塗料分野へも応用期待 キロ2000円以下が可能〜

 エフテック(本社・東京都中央区、宮之原勲社長、資本金四億円)が、含フッ素メタクリレート(メタクリル酸トリフルオロエチルエステルモノマ−)の世界展開に乗り出す。今年初めに量産化計画を明らかにした同製品は、優れた光学特性などが知られているものの、高価なことが普及のネックとなっていた。同社は、これを従来の数分の一の1キログラム5000−6000円まで引き下げたが、今回さらに設備改良などを重ねて同二千円以下(年間百キロ規模の生産が条件)の画期的コストダウンを実現、全方位の用途開拓をスタートしたもの。とくにコーポリマーとしてエマルジョン塗料などへの応用が期待されており、親会社である東ソーのトーソーUSA、トーソーヨーロッパを拠点に港外へのアプローチも開始した。すでにサンプル出荷は50社に及んでおり、これをテコに大型商品への育成を急ぐ。

 エフテックは東ソーと太平洋セメントとの折半出資企業で、前身の日本ハロンは、国内初のハロン1301メーカーとして和られている。現在は、麻酔薬や医農薬原料として使用されるトリフルオロエタノールの最大手で、世界の60%のシェアを確保しているという。
 今回、本格的な市場開拓をスタートした含フッ素メタクリレート「フルオレスター」(商品名)は、従来は複数の長い製造工程が必要だったが、同社はこれを一気に短縮し、飛躍的な低価格化につなげた。ただ、それでも今年前半までのサンプル出荷では1キロ5000−6000円を要したが、工程改良や設備改善を進め、さらに半額程度まで圧縮することに成功した。
 同社では、全体生産量が年間百キロを準える規模になれは、同二千円を割る画期的価格体系も可能としている。
 フルオレスターは、当初予定していた光ファイバーやコンタクトレンズ、レジスト、トナーなどへの応用のほか、最近では比較的フッ素含有量が少ない同物質の特性を生かし、コーポリマーとして相溶性の良いフッ素系塗料(水系、エマルジョンタイプ)や適度に撥水・撥油、防汚性などを兼ね備えたコーティング剤、塗料の改質剤などへの展開が有望とみている。
 またエフテックでは、モノマーメーカーとして、フルオレスターの物性や安全性について積極的な情報開示を図ることで、ユーザーとの協力関係を深めたいとしており、年末からトーソーUSA、トーソーヨーロッパを通じて、海外マーケット開拓にも着手した。
 同社は、このはかフッ素系誘導品を核とした受託合成事業拡大にも取り組んでいるが、トリフルオロエタノールと並ぶ両輪として、含フッ素メタクリレートの大型商品化に力を注いでいく考え。


化学工業日報
1999年2月17日

受託合成事業を拡大
〜フッ素系誘導品核に、南陽の多目的設備、小型反応器など増設〜

 エフテック(本社・東京都中央区、資本金四億円、宮之原勲社長)は、主力のトリフルオロエタノールに続く新規事業の育成を急ぐ。先ごろ含フッ素アクリル系モノマー、トリフルオロエチルメタクリレートの量産技術を確立、市場開拓をスタートしたが、そのはか南陽工場(山口県)に開発製品用の多目的プラントを完成し、新たなフッ素系誘導品の実用化などに取り組んでいるもの。商社では今年も引き続き、小型反応器などの増設を続ける計画で、多様な受託合成に対応できる体制を整えていく方針。同社の売上高は、現在約20億円。これら新規製品の立ち上げによって、4−5年後には30億円まで引き上げていきたい考え。

 エフテックは、東ソーと太平洋セメントが1975年に折半出資で設立したフッ素系有機化合物メーカー。麻酔薬や医農薬原料として使われているトリフルオロエタノールの最大手で、世界で60%余りのシェアを有している。
 同社は、この得意技術を核に誘導晶展開を進めており、このはど光学材料などとして期待されている含フッ素アクリル系モノマー、トリフルオロエチルメタクリレートを従来品比数分の一の価格で供給できる量産技術を確立、本格市場開拓に乗り出した。
 これに加え、同社では新たなフッ素系誘導品開発などに取り組んでいるもので、南陽工場内に昨年までに多目的プラントを完成しており、受託合成事業拡大を進めているが、今年も同プラントに小型の反応器を追加増設し、多様なニーズに応えていく方針としている。
 エフテックでは、主力のトリフルオロエタノールに依存する経営構造となっているが、このはど事業化に乗り出したトリフルオロエチルメタクリレートに、さらに多彩な開発受託品など加えていくことで、売上高50%増達成と収益性の向上を急ぎたい考え。


化学工業日報
1999年2月9日

トリフルオロエチルメタクリレート
エフテックが本格事業化

〜低コスト量産技術確立〜

 東ソーと太平洋セメントとの共同出資会社、エフテック(本社・東京都中央区、資本金四億円、宮之原勲社長)が、光学材料などとして期待されている含フッ素アクリル系モノマー、トリフルオロエチルメタクリレートの量産技術を確立、本格的な市場開拓に乗り出した。大幅にプロセスを簡略化した新製法を開発したもので、従来品比数分の一の価格で供給できるようになったとしている。南陽工場(山口県)に年間数百`の生産が可能な体制も構築しており、自社ルートのはか、海外では親会社・東ソーなどの販路を活用し、世界マーケットを開拓していく。

光ファイバー向けなど期待

 エフテックは、麻酔薬や農薬原料として使われているトリフルオロエタノールの最大手で、世界で60%余りのシェアを有している。同社は、この得意技術を核に誘導品展開を進めているが、これまで生産されているトリフルオロエチルメタクリレートは、クロロトリフルオロエタンからトリフルオロエタノールを製造、そして同製品にする複数の工程が必要だった。
 同社は、これをトリフルオロエタノールを介さず作ることに成功、大幅なコストダウンにつなげた。また、これまでの生産体制再編のなかで有効活用されていなかった既存設備を転用し量産することにしており、モノマーとして年間数百トンの大量供給も可能になったとしている。同社では、「フルオレスター」の商品名で、このほど本格販売を開始した。
 トリフルオロエチルメタクリレートは、光学特性、酸素透過性などに優れ、光ファイバーのクラッド(鞘)部分に用いると、高い特性を発揮することなど知られているが、極めて高価なことがその普及を妨げていた。エフテックでは、撥水・撥油性、高い相溶性、広範な共重合性などを生かし、光ファイバーのはか、コンタクトレンズの表面特性の改良など多様な用途展開が期待できるとして、関連市場への売り込みに拍車をかけていく方針。

end